3つ星 アドベンチャー

映画ザ・マミー/呪われた砂漠の王女のあらすじと感想をレビュー

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ここでは実際に映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」を見ての評価と感想を書いています。

あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女の評価・・・3つ星

原 題: The Mummy
製作年: 2017年
製作国: アメリカ
出演者: トム・クルーズ アナベル・ウォーリス ソフィア・ブテラ ジェイク・ジョンソン
    : コートニー・B・バンス マーワン・ケンザリ ラッセル・クロウ
監 督: アレックス・カーツマン
製 作: アレックス・カーツマン クリス・モーガン ショーン・ダニエル
脚 本: デビッド・コープ クリストファー・マッカリー ディラン・カスマン

あらすじ

2017年にアメリカ合衆国で公開されたホラー映画である。監督はアレックス・カーツマン、主演はトム・クルーズが務めた。本作は1932年に公開された映画『ミイラ再生』をリブートした作品であり、ダーク・ユニバースの第1作目となる作品でもある。古代エジプト。アマネット王女は王位継承順位第1位にあったが新たに王子が生まれたことによりその権利が奪われてしまった。王座をあきらめられないアマネットはセトに魂を売り力を得ると父親とその子供を殺害した。更にアマネットはセトを現世に呼びもどそうとするが神官たちに止められ生きたままミイラにされてしまった。現代、軍人のニック(トム・クルーズ)とクリス(ジェイク・ジョンソン)はひょんなことから古代エジプトの遺跡を発見するのだが・・・。(一部Wikipediaを引用)

 

感想/レビュー

ダーク・ユニバースの第1作目となる作品で非常に楽しみしていました。

ダーク・ユニバースとは?

ダーク・ユニバースはアベンジャーズやジャスティスリーグなどに対抗して製作されるクロスオーバー超大作シリーズとなっています。1920年頃以降、大ブームとなったハリウッド・モンスター映画たちを「1つのシリーズ」にまとめ上げるクロスオーバー作品となっており今後は以下のような作品が公開予定となっています。

  • 『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017年)
  • 『フランケンシュタインの花嫁(仮)』(2019年公開予定)
  • 『大アマゾンの半魚人(仮)』(公開日未定)
  • 『透明人間(仮)』(公開日未定)
  • 『ヴァン・ヘルシング(仮)』(公開日未定)
  • 『狼男(仮)』(公開日未定)
  • 『フランケンシュタイン(仮)』(公開日未定)
  • 『魔人ドラキュラ(仮)』(公開日未定)
  • 『オペラの怪人(仮)』(公開日未定)
  • 『ノートルダムのせむし男(仮)』(公開日未定)

作品を見ての率直な感想は思っていたよりも・・・という感じでした。

自分はハムナプトラのリブートであると勘違いしていたということもあるのですが、アドベンチャーというにはワクワク感がありませんでしたし、ホラーというにはその要素が薄すぎたような気がします。

トム・クルーズを無理やりひょうきんな感じにしようとしていたというのが見え見えで残念だったこともあり、総合的に見ていまいちだったと思います。

楽しみにしていただけに残念でしたね。

出演者にはミッション・インポッシブルシリーズなどに出演しているトム・クルーズ、アナベル 死霊館の人形などに出演しているアナベル・ウォーリス、キングスマンなどに出演しているソフィア・ブテラ、ジュラシック・ワールドなどに出演しているジェイク・ジョンソン、 ターミネーター:新起動/ジェニシスなどに出演しているコートニー・B・バンス、アウトバーンなどに出演しているマーワン・ケンザリ、レ・ミゼラブルなどに出演しているラッセル・クロウらが起用されていました。

そもそもキャスティングがいまいちだったため残念な感じになってしまったんでしょうね。

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女予告編動画(これからみようと思っている方に)

以下からはネタばれになりますので注意してください。

1127年のイギリスで十字軍がオシリス石というものを墓地に封印していた。

その石はかつて古代エジプトで王女アマネットが死の神であるセトをこの世に呼び出そうとした際に用いられた短剣についていた宝石だった。

アマネットは王位継承権を持っていた王女だったがある時父親に息子が生まれてしまいその権利を奪われてしまう。

王になることをあきらめられなかったアマネットは悪魔に魂を売り儀式によって力を得ると父親とその妻子までも殺し、愛する者の体にセトを憑依させこの世に呼び出そうとしていた。

だが神官たちによってその儀式は止められ、アマネットは生きたままミイラにされてしまった。

そしてその柩はエジプトではなくはるか遠くのメソポタミア(イラク)に埋められることになったのである。

現代のイギリス、地下鉄の拡張工事を行っていると偶然大きな空間が見つかり、そこには大量の柩が置いてあった。

そこは十字軍の墓地だったのだが発見して間もなく謎の組織がやってきて現場が引き継がれてしまう。

一方、イラクで軍人として働くニック(トム・クルーズ)とヴェイル(ジェイク・ジョンソン)は裏で盗品を売りさばく悪行を行っていた。

その日もニックが盗んだ地図を頼りにお宝を探す2人だったが反乱軍に囲まれて絶体絶命のピンチに陥ってしまう。

ヴェイルは軍に現在地を知らせてピンポイント爆撃の要請をしてしまい、ニックたちの悪だくみは明るみになってしまう。

結局爆撃によって命が助かった二人だったがこの時の爆撃で偶然にもエジプト関連の遺跡が見つかってしまう。

そこへジェニー(アナベル・ウォーリス)という考古学者がやってきてニックに自分の地図を盗んだだろうと突っかかってくる。

ジェニーの証言では3日前にニックとベッドを共にしその時に私物を盗まれたのだという。

しらばっくれるニックだったが遺跡を見たジェニーは言葉を失いすぐに調査するべきだといって遺跡の中へはいって行った。

大佐(コートニー・B・ヴァンス)はニックとヴェイルにも同行するように指示を出し、2人はしぶしぶ中へ入ることに。

その遺跡は一見すると墓のような構造をしており、ジェニーも最初はそうだと思っていたが、満たされた水銀とその中心を開始するように置かれている像、更に鎖で厳重に封されていることからジェニーはそれが墓ではなく牢獄であることに気が付く。

ジェニーは棺を見るまでは一歩も動かないと言い張り、ニックは鎖が柩につながっていることに気が付き銃で鎖を切断してしまう。

これにより柩が姿を現したのだが突然周辺から虫がわき出てきてヴェイルは首を噛まれてしまう。

更にニックは古代エジプトの不思議な幻覚を目の当たりにし、そこにいた女性からセテパイ(選ばれし者)と言われる。

その柩は軍によって引き上げられジェニーが協力している考古学のチームに引き取られることに。

柩と一緒に飛行に乗り込んだニックだったが幻覚症状は続いてしまう。

更に虫に噛まれたヴェイルはどんどん顔色が悪くなり目が白くなっていた。

しばらくするとヴェイルが柩に触れ出し、それを注意した大佐はナイフで刺されて殺されてしまう。

どう見ても正気を失っているヴェイルに同僚は銃を向けるがニックとジェニーがそれを止める。

2人は必死にヴェイルに呼びかけるが何の反応もなく2人も襲われそうになってしまい、ニックはやむなく発砲した。

だが一度の発砲では全く反応がなく3度発砲することでようやくヴェイルの動きが止まった。

事態はこれで終わらず、今度は飛行機のエンジンが故障してしまいカラスの大群と衝突してしまい飛行機は一直線に下降していった。

機内は無重力状態になってしまいニックは一つしかないパラシュートをジェニーにつけて彼女を脱出させたが、自分は飛行機と一緒に墜落してしまう。

その後助かったジェニーは犠牲者の身元確認に呼ばれ遺体安置所へと足を運ぶことになった。

このとき遺体安置所には4つの遺体が並べられていたが、そのうちの一つが息を吹き返した。

それがニックであり、目覚めたニックはヴェイルの幻覚を見て自分たちは呪われてしまったといわれる。

そこへジェニーがやってきてニックは自分に何があったのかを教えてもらった。

バーで一緒酒を飲む二人だったがニックはどれだけ飲んでも酔うことができず、再びヴェイルの幻覚も見えてしまう。

ニックはヴェイルの幻覚と話をつけるために女子トイレに入り、そこでニックは選ばれてしまったといわれる。

そのころ、墜落した飛行機を調べるために地元の警察がやってきていたのだが、柩が開いておりその中からアマネットの遺体が出てしまっていた。

警察は相棒を呼ぼうとするがアマネットに襲われてしまいミイラとなり、同僚も同じように生気を吸われてミイラになってしまう。

そこへ応援の警察が駆け付けるが・・・。

ニックはヴェイルに言われたことに混乱し一人で店を出るがそこで大量のネズミとアマネットに襲われる幻覚を見る。

ジェニーの呼びかけで正気の戻ったニックはジェニーに自分たちは神を怒らせたといい彼女をある場所へと連れて行く。

そこは飛行機の墜落現場から数キロ離れた場所であり、ジェニーはこんなところにはなにもないというがニックはここで合っているという。

ニックは導かれるように廃墟にはいっていきそこでアマネットと遭遇する。

アマネットはそこにあった像の中からかつて儀式で使った短剣を取りだしセトを呼び出す儀式を行おうとするが、その短剣には宝石が付いておらず儀式が行えなかった。

そこへジェニーがやってきてアマネットはジェニーに襲い掛かってしまう。

ニックはアマネットが従えるミイラに取り押さえられていたがなんとか抵抗し短剣でアマネットに襲い掛かりジェニーを助けることに成功すると急いで外に出て車を拝借して逃げた。

だがミイラが執拗に追ってくる上に、呪われたニックが運転する車は無意識のうちにアマネットの元へ戻ってしまう。

やがて車は横転しそこへアマネットがやってくる。

ニックは木の棒を持ってアマネットに対抗しようとするがパンチ一発でやられてしまう。

もうだめかと思われたその時、謎の組織が現れアマネットを捕らえるとニックも薬で眠らされてしまう。

その組織はジェニーが協力しているプロディジウム(ロンドン自然史博物館の地下に本部を構える対モンスター組織)という組織だった。

目覚めたニックは組織を率いるジキル博士(ラッセル・クロウ)の元へ連れて行かれ、ニックがアマネットにより呪いをかけられ儀式のための肉体として選ばれてしまったときかされる。

この時ジキルは突然苦しそうな表情を見せて何かの薬を自分に投与していた。

更にニックはとらえているアマネットの元へ連れて行かれる。

アマネットは水銀を注入されて動きを封じられていた。

アマネットはニックに呼び掛け、ニックも知らないはずの古代エジプト語を話し始めた。

この時アマネットはニックの体にかけた呪いを解くことはできないと口にする。

その後ジキルはニックに一杯飲まないかと誘い人類を救済するためには犠牲が必要だと言い始める。

ジキル博士はアマネットの儀式を利用してセトをこの世に呼び出したうえで始末しようとしていたのである。

儀式を完遂させるには短剣とそれにつける宝石が必要だったが、宝石は先日発見した十字軍の遺跡で既に見つかっていた。

ニックと一緒に話を聞いていたジェニーはそれでは話が違うといいニックを救う手立てを探ることを提案するが、ここで再びジキルが苦しみ始める。

ニックは自分を助ける作戦を立てるまで薬は渡さないといい注射器を取り上げてしまい、それを見たジキルの部下がジェニーに避難するように指示し2人は部屋の外へ。

ジキルはなんとか残っている理性でセキュリティプログラムを作動し部屋を封鎖。

そしてジキル博士の裏の人格であるハイドが現れたのである。

ハイドはニックに襲い掛かってくるが、態度は友好的で一緒に組んでジキルを排除しようと持ちかけてくる。

なんとか必死に抵抗するニックだったがハイドの力は圧倒的だった。

部屋の外に避難していたジェニーだったがニックのことを心配して封鎖される前に隣の部屋に忍び込んでいた。

ジキルの部下が必死にジェニーを止めようとするが、ジェニーは分厚い本(ハムナプトラに出てくる死者の書)で部下を殴り気絶させた。

ニックもジキルがハイドを封じるために薬を投与していたことを察し、なんとか注射を撃つことに成功した。

一方、囚われているアマネットは怪しげな呪文を唱えて虫を操りシステムを管理していた人間の一人に取りつき操ってしまう。

アマネットは水銀の注入を止めると電源を破壊しセキュリティをダウンさせた。

そしてアマネットは体内の残った水銀を吐き出し力を取り戻すと手錠を外して自由になってしまう。

そこへ地下から逃げ出してきたニックとジェニーがやってきて惨状を目の当たりにする。

2人は急いで施設から脱出するがアマネットの術によって砂嵐に襲われる。

これによりニックはジェニーと離れてしまい再びヴェイルの幻覚が見えるようになる。

ヴェイルの幻覚はアマネットが目指しているのは宝石がある場所だといい、ニックにその場所を教えるからついて来いと命じる。

アマネットは十字軍の地下墓所に姿を現しプロディジウムを皆殺しにするとついに宝石を手に入れ短剣とひとつになってしまう。

ニックは地下に入るがアマネットの操るミイラに襲われてしまう。

そこへジェニーもやってきてしまい、必死に逃げる二人だったが水中に追い込まれジェニーはアマネットに連れされてしまう。

必死に後を追うニックだったが発見したジェニーはすでに息が止まっていた。

悲しむニックにアマネットは儀式を行い力を得れば死を超越した存在になれると持ちかける。

ニックは彼女の言葉を無視して襲い掛かるが圧倒的な力で返り討ちにあってしまう。

アマネットは再びセトになれと持ちかけてくるがニックは彼女のすきをついて短剣を奪った。

ニックは宝石を破壊し儀式を行えないようにしようとするが、アマネットから力を得れば死人を生き返らせることができるようになるといわれる。

これにより宝石の破壊を思いとどまったニックだったがアマネットの思惑にはのらず、自ら短剣を突き刺した。

一度は止まった心臓が再び動き始めニックの目はアマネットと同じように重瞳となっていた。

アマネットはセトの復活を喜ぶが、ニックはジェニーの死体を見て彼女の言葉を思い出し自我を取り戻すとその力をコントロールしてアマネットに襲い掛かった。

ニックの体には圧倒的なパワーが宿っておりアマネットをぼこぼこにするとキスをしてアマネットの体から生気を奪ってミイラに戻したのだった。

ニックはジェニーの死体に目を覚ませと呼びかけるが、その顔はすでに人間ではなくなっていた。

目覚めたジェニーは暗闇に隠れるニックの元へ近寄っていくが、醜くなった姿を見られたくないといわれる。

そしてニックはそのまま姿を消してしまった。

その後アマネットのミイラは再び水銀で満たされた柩に入れられプロディジウムに封印されるのだった。

ジキルはジェニーにニックの体にはモンスターが宿ったが人間の部分も残っているためこれからはそのせめぎ合いになるだろうと話す。

更にモンスターを倒すにはモンスターの力が必要だといい今後もニックの力が必要になることを示唆する。

ニックはジェニーと同じように生き返ったヴェイルと共に再び宝探しへ向かうのだった。

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ダーク・ユニバースの第1作目ということでかなり期待していたんですけど、残念ながらハムナプトラには及ばないないようになってしまいましたね。

トム・クルーズの役柄とキャラ設置がかみ合っていなかった感じが否めません。

作中では生気をすってミイラから生身を取り戻していくあたりや、ジェニーがジキルの部下を殴る時に使った分厚い本が死者の書だったあたり、砂嵐に顔が出てくる部分などハムナプトラへのオマージュが感じられましたね。

もしかしたら他にもいろいろあったのかもしれませんが自分は気が付きませんでした。

設定としては申し分ないのですが、出てくる博士がジキルとハイドだったり主人公がセトの力を得たりとそれって必要だったの?と思われる部分がなくもなかったのでその辺のことは残念でしたね。

死人が甦るって言う部分もよくわかりませんでしたし、セトは死の神だからそれを自在に操れるってことだったんですかね?

ちゃっかり相棒まで最後生き返っていましたし、なんだか釈然としないラストでした。

アメリカでも酷評されたようですし、今後のシリーズにどのような影響を与えるかちょっと心配ですね。

以上がザ・マミー/呪われた砂漠の王女の感想とレビューでした。

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