ここでは実際に映画「ピエロがお前を嘲笑う」を見ての評価と感想を書いています。

あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。

ピエロがお前を嘲笑うの評価・・・3つ星

原 題: Who Am I – Kein System ist sicher
製作年: 2014年
製作国: アメリカ
出演者: トム・シリング エリアス・ムバレク ヴォータン・ヴィルケ・メーリング アントニオ・モノー・Jr
    : ハンナー・ヘルツシュプルンク シュテファン・カンプヴィルト トリーヌ・ディルホム
監 督: バラン・ボー・オーダー
製 作: クイリン・ベルク マックス・ヴィーデマン
脚 本: バラン・ボー・オーダー

あらすじ

本国ドイツで大ヒットし、ハリウッドでのリメイクが決定したクライムサスペンス。殺人容疑をかけられた若きハッカー、ベンヤミン(シリング)が警察に出頭し、事件の経緯を語り始める─。サエない学生だった彼の日常はハッキングという共通の趣味を持つ青年マックス(ムバレク)との出会いにより一変。マックスの友人を交えてハッキングチームを結成し、いくつものシステムを混乱させてカリスマハッカーからも一目置かれるが、そんな彼らに落とし穴が待ち受けていた。(TUTAYA Onlineより引用)

 

感想/レビュー

映画をレンタルする際に目にとまっておもしろそうだったので見てみました。

率直な感想は思っていたよりも・・・という感じでした。

マインド・ファックムービーと銘打たれた今作は、簡単言えばラストにすべてを覆す展開が待っているというものです。

多くの伏線が仕込まれ見ている人を欺くというコンセプトなのですが、いまいち欺かれた感じはなかったです。

確かに最後に二転三転するんですけどマジか・・・と思うようなものではありませんでした。

これは単に自分が伏線を回収しきれていないだけなのか?

総じてそこそこと言った感じですね。

出演者にはコーヒーをめぐる冒険などに出演しているトム・シリング、千年医師物語 ペルシアの彼方へなどに出演しているエリアス・ムバレク、パンドラムなどに出演しているヴォータン・ヴィルケ・メーリング、esなどに出演しているアントニオ・モノー・Jr、ガーディアンなどに出演しているハンナー・ヘルツシュプルンク、愛さえあればなどに出演しているトリーヌ・ディルホムらが起用されていました。

ハリウッドでリメイクされた割にはドイツ人の俳優ばかりが起用されていましたね。

ピエロがお前を嘲笑う予告編動画(これからみようと思っている方に)

以下からはネタばれになりますので注意してください。

ベンヤミン(トム・シリング)というハッカーが警察に出頭し、事の顛末を捜査官に語るところから場面は始まる。

ベンヤミンはCLAYというハッカー集団の一員であり、捜査官は彼からCLAYに関する情報や別のハッカー組織の情報を得ようとしていた。

4年前、ヒーローにあこがれていたベンヤミンは取り立てて特徴のない青年時代を送り、透明人間のような生活を送っていた。

そんな彼もつらいよう初期を過ごしており、父親は幼少期に家を出ており、母親は病気に苦しんだ末8歳の時に自殺していた。

ベンヤミンを育ててくれたのは祖母だったが、その祖母も今では介護が必要だった。

ベンヤミンがハッキングを始めたのは14歳のときで、何でも思い通りになるネットの世界に彼が魅了されるのに時間はかからなかった。

大学に入りアルバイトをして生計を立てていたベンヤミンはある時バイトでピザを届けた際に中学校のころ好きだったマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)に偶然出会う。

だが彼女はベンヤミンのことは覚えておらず話しかけるも会話にならなかった。

ベンヤミンが帰り際、マリが試験問題を誰か盗んでくれたらと愚痴を言っているのを耳にしていた。

彼女にいい恰好をしたいベンヤミンは大学に侵入しサーバーから試験問題を盗んだがすぐにつかまってしまう。

ベンヤミンは50時間の奉仕活動を命じられるが、めんどくさくて影でサボってしまう。

そこには同じくサボっていたマックス(エリアス・ムバレク)という男がおり、ベンヤミンがハッキングができることを知ると興味を持ちここに来いとある場所を教えてくれた。

別段興味もなかったのだが、今のままでは人生何も変わらないと思ったベンヤミンは思い切ってその場所へ行ってみた。

その家ではマックスが盛大にパーティーを開いており、そこにはマリの姿もあった。

マックスはベンヤミンを別の部屋に案内すると別の仲間が待っていた。

弱点探索が得意なシュテファン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)とハードが得意なパウル(アントニオ・モノー・Jr)だった。

マックスはベンヤミンの能力を試験し、一帯の電気を消すことでハッキング能力を示すと仲間に入れと言われる。

ここで警察がやってきてベンヤミンは急いで電気をつけるが、警察が来た理由は停電ではなかった。

どうやらその家はマックスの家ではなく他人の物であり、通報されたのである。

マックスは3人と途中で見つけたマリを連れて警察から逃げた。

5人はうまく逃げ切り、またベンヤミンはマリに同級生であることを思い出してもらえた。

その後、ベンヤミンが電車に乗っている時に偶然マックスと出会う。

マックスはちょうどよかったといってベンヤミンをある場所へ連れて行く。

そこにはシュテファンとパウルも待っており、これからあることをするのだという。

マックスたちは車を拝借するとドイツの政治家が演説する場所へとやってきた。

そこでシュテファンとベンヤミンが会場に潜入し、パソコンをハッキングしてイタズラしたのである。

初めは認められていなかったベンヤミンも徐々に認められ、4人はCLAYと名乗るハッカー集団となる。

4人は次々とハッキングを行い、動画の閲覧数もかなり伸びてきたのだが、ダークサイトに潜むカリスマ的ハッカーであるMRXは彼らのことを認めていなかった。

ベンヤミンとマックスはMRXに強い憧れを抱いており、その彼に認められないのはなによりも屈辱的だった。

またMRXはCLAYに連邦局の機密情報を送りつけ、連邦局もCLAYを小物扱いしていることをあざ笑っていた。

どうしてもMRXに自分たちのことを認めさせたいマックスたちは今度の標的を連邦局にすることに。

マックスたちはまず清掃員になり済まし連邦局の職員の情報をゴミ捨て場から回収。

その情報を使ってフィッシングを行い連邦局の内部へアクセスした。

これによって局員のIDを偽装することができ、マックスたちは真夜中の誰もいない時間帯に連邦局へと侵入した。

監視カメラの映像を削除し、ベンヤミンがサーバールームへ行きあるデータを送信した。

するとすべてのプリンターからCLAYの仮面を印刷したものがすられたのである。

本来の目的はここまでだったがベンヤミンは独断であることをしてしまう。

連邦局に侵入したその夜、マックスたちは陽気に打ち上げを行った。

ここでもマリの姿があったのだが、相変わらずベンヤミンはうまく話しかけられない。

だがマックスがうまくフォローしてくれてようやく決意が固まったころ、ベンヤミンがマリを探しているとマックスとキスしているところを見てしまう。

裏切られた気持ちになったベンヤミンは一人で帰宅しマックスたちを遠ざけてしまう。

そしてベンヤミンは連邦局のサーバールームで独断で抜き取っていた機密データをMRXに送りつけたのである。

これはベンヤミンがMRXに認められたい一心からだった。

翌日、ベンヤミンが目を覚ますと目の前にはマックスたちの姿が。

当然ベンヤミンとマックスは争いになり、殴り合いにまで発展するがパウルがテレビで放送されていたニュースに気がつく。

それはFRIENDSというハッカー集団の一人であるクリプトンが死体で見つかったというものだった。

実はクリプトンはハッキングを行う傍らで連邦局にハッカーの情報を流していたのである。

ベンヤミンがMRXに渡したデータによりそれがばれてしまいクリプトンは殺されてしまったのである。

つまりMRXは4人いるFRIENDSのうち正体がわかっていない残りの一人だと思われた。

ただし世間的にはCLAYが連邦局に侵入したその日にクリプトンが死んでいるため、彼を殺したのはCLAYだと思われていた。

追われる立場となったCLAYはMRXがFRIENDSの一員であることを証明し、それを連邦局に教えることで自分たちの罪を逃れる計画を立てる。

ベンヤミンは公共電波を使ってMRXと接触し自分の要求を呑めたら仲間にしてやると言われる。

その要求とはインターポールへトロイの木馬を仕込むことだった。

なんとしても現状を打破したいCLAYはその提案に乗るふりをして、トロイの木馬を2重にし、MRXがインターポールにハッキングするとそれが自分たちに居場所付きでわかるようにしたのである。

ここでハッキングをかけつけたインターポールがやってきてベンヤミンは捜査官のリンドベルク(トリーヌ・ディルホム)に追い詰められるがなんとか逃げ伸びる。

インターポールにトロイの木馬をしかけるには中に潜入する必要があるため、マックスたちは侵入経路を探し始めた。

だが警備はどこも厳重で下水道まで柵がしてあった。

またここでマックスの手に釘が刺さり深手を負ってしまう。

家に戻りマックスの手当てをすると策が出ないまま皆眠りに着いた。

だがベンヤミンだけは帰り際に見学者が通行許可証を落とすのを見ていた。

その夜、皆が寝静まるとベンヤミンは責任を感じて一人でインターポールへと向かってしまう。

ベンヤミンは通行許可証を使って昼間に来た見学者を装い中に財布を忘れたから鳥に行かせてほしいと頼んだ。

ベンヤミンの顔はマックスと争った際にできたあざが目立っており、それをネタに使うとベンヤミンに同情した警備員が中に入れてくれた。

ベンヤミンは食堂に行くとパウルの作ったハッキング装置を仕掛けインターポールを後にした。

その後カフェでパソコンをつなぎ、MRXから渡されていたキーを使ってインターポールにハッキングしたベンヤミンはトロイの木馬をしかけたことをMRXに報告した。

だがそのトロイの木馬にしかけた罠はMRXに見破られており、ベンヤミンの正体はばれてしまう。

FRIENDSの追手に追われたベンヤミンだったがなんとか逃げきることに成功した。

だがベンヤミンがマックスたちの待つホテルに戻ると3人は無残に殺されていたのである。

自分も殺されるのを恐れたベンヤミンはユーロポールに自ら出頭し今に至ったのである。

ベンヤミンの望みは自分もFRIENDSに殺されないようにMRXの捜査に協力する代わりに証人保護プログラムを適用してほしいというものだった。

捜査官のリンドベルクはベンヤミンの望み通りMRXが逮捕できたらプログラムを適用すると約束する。

ベンヤミンはMRXがプライドの高い人物であることを利用し、彼自身になり済ましてダークサイトに侵入した。

偽物にあることないことを吹聴されたMRXは感情的になりハッキングを行う。

だがここでベンヤミンが仕掛けた罠にはまり居場所が特定されてついに逮捕されてしまう。

ベンヤミンの計画通りに事が進んだのだがリンドベルクは違和感を覚え始めていた。

それはベンヤミンの発言が事実と異なっていることや、親密になったはずのマリに話を聞くとベンヤミンとは会っていないと言われたことにあった。

更にベンヤミンの母親は4つの人格を持つ多重人格者で、医者に尋ねるとそれは遺伝しうると言われたからである。

つまりこれまでの登場人物はすべてベンヤミン自身であり、彼が多重人格者であると疑っていたのである。

事実、マックスにあるはずの釘が刺さった傷がベンヤミンにあったからである。

精神障害者は証人保護プログラムが適用されないという決まりがあり、リンドベルクは気の毒に思いながらもベンヤミンを送検することとなる。

リンドベルクはせめてもの償いといってベンヤミンの護送を自分が行うことになったと言い、ベンヤミンを護送しようとする。

だがベンヤミンのことを気の毒だと思ったリンドベルクは証人保護プログラムを行うためにベンヤミンにハッキングを許可したのである。

これによってベンヤミンは自分の身分を書き換えることに成功した。

その後ベンヤミンはリンドベルクによって送り届けられ行方知れずとなる。

船に乗ったベンヤミンの傍らにはマリとマックスたちの姿があった。

実はベンヤミンの話はすべて真実であり、リンドベルクが自分で勘違いするようにベンヤミンが誘導したマインド・ハックだったのである。

このマインド・ハックはマックスの得意な手法だったのだ。

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こんな感じでしたかね・・・。

簡単に言うと

ベンヤミン自白
  ↓
捜査官おかしな点に気がつく
  ↓
CLAYはチームではなくベンヤミンの4重人格と断定
  ↓
これはベンヤミンが行ったマインドハックによって誘導された嘘
  ↓
結局真実はベンヤミンが最初から語っていたことだった(仲間の死以外)
  ↓
捜査官は騙されていたことに気がつくがベンヤミンを救えたことで満足

という流れでしたね。

マリとの関係やおばあさんのこととかけっこう省きましたけどまあおおすじはこんなかんじでしょう。

この作品自体はリメイク版で、元の映画はドイツでかなり評価が高かったようなので期待していたのですが、言うほどでもなかったですね。

ポスターの宣伝文句で最後に大逆転があることはわかっていましたけど、なんだか思っていたようなものでもなかったので、個人的にはいまいちな仕上がりでした。

そこまで伏線が張ってあったわけでもなく謎があったわけでもないので、見ようと思っている方はそこまで期待しない方がいいと思いますよ。

以上がピエロがお前を嘲笑うの感想とレビューでした。