海外ドラマ「GRIMM Season6」第十話『血の魔術/BLOOD MAGIC』を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
Season6 登場人物/キャスト
ニック・ブルクハルト → デヴィッド・ジュントーリ
ハンク・グリフィン → ラッセル・ホーンズビー
モンロー → サイラス・ウィアー・ミッチェル
ジュリエット・シルバートン/イヴ → ビッツィー・トゥロック
ショーン・レナード警部 → サッシャ・ロイズ
アダリンド・シェイド → クレア・コフィー
ウー巡査部長 → レジー・リー
ロザリー・カルヴァート → ブリー・ターナー
トラブル/テレサ・ルーべル → ジャクリーン・トボーニ
養護ホームに入居中の91歳のカトラー夫人が睡眠中に死亡し、寝る前に雑役係のメイソンが首を絞めたことが死因ではないかと疑われる。だがメイソンは夫人が化け物に変身して襲ってきたため身を守ったと主張、ニックらは彼女がヴェッセンだったのではないかと推測する。(公式サイトより引用)
冒頭のテロップ:
"Nothing, they say is more certain than death, and nothing more uncertain than the time of dying."
『死ほど確かなものはなく 死期ほど不確かなものもない』
モチーフとなっているのは『The Decline and Fall of the English System of Finance』
GRIMM/グリム Season6動画(これからみようと思っている方に)
以下からはSeason6の第十話『血の魔術/BLOOD MAGIC』のネタばれになりますので注意してください。
モンローとロザリーは家の中にある鏡をすべてふさいで危険が及ばないようにしていた。
ただイヴは相手の正体を知っておいた方がいいといって危険を冒そうとする。
イヴはロザリーたちが隠していた鏡を出してもらい覗き込むが、それには血がべっとりだった。
何も起きないと思われたが乾いていたはずの血がしたたり落ち始める。
モンローは危険が迫る前に鏡を再び箪笥にしまった。
その後イヴはアダリンドのもとを訪れ鏡を使って別の世界へ行く方法を知らないかと尋ねる。
さすがにその方法はアダリンドも知らなかったが、イヴはアダリンドが持っていた母親の本を貸してほしいといい持って帰ってしまう。
アダリンドは帰ってきてニックにイヴが先走らないように注意しておいた方がいいと警告する。
そのころ、夜の街で女性が突如何かに襲われ殺される事件が発生した。
ウーは死体の様子を見てヴェッセンの仕業だと考える。
知らせを受けたニックとハンクも現場にやってきてその時連れ添っていた女性に話を聞くが怨恨の線はうすそうだった。
警察署で犯罪歴を調べてみても何も見つからず操作は行き詰ってしまう。
そんな時、ある養護施設で認知症を患った女性がヴォーガして男性職員を押そうという事件が発生してしまう。
当然男性は抵抗し女性のクビを絞めたのだが、そこでヴォーガがとけてしまう。
そこへ駆けつけた女性職員から殺そうとしていたと疑われてしまった。
幸い女性には大きなけがはなかったのだが、その夜に事件は起こる。
寝ていた女性のもとへ虫型のヴェッセンが現れ何かのエキスを注入し女性を殺してしまったのだ。
現場に呼ばれたニックとハンクが職員から話を聞くと、その職員は前日に男性職員が首を絞めていたという証言をして罪を償うべきだとまで言われてしまう。
専任のランドー医師の話では首を絞めたことは死亡原因ではないだということだったが、これがヴェッセンの仕業なら実証するのは難しい。
ニックたちが男性職員の家に行くとちょうど出かけるところだったのだが、ニックたちの姿を見た男性は逃げようとする。
どうやら自分が不利な立場にあることをわかっていたらしい。
警察署で話を聞いて女性がヴェッセンだったことを確信するニックたちだったが、表立って彼を擁護することはできない。
また女性の検死の結果、体内からサシガメという虫の唾液に含まれる酵素ヒアルロニダーゼが大量に見つかったことがわかる。
ニックたちはそんなヴェッセンがいないかを本で調べるためにスパイスショップへと足を運ぶ。
一方、レナードはアダリンドに絵のことを問い詰めダイアナが危険にさらされていると激怒する。
レナードはトンネルの場所を聞き出そうとするが、アダリンドは詳しいことはニックから聞いてほしいといって電話を切った。
スパイスショップではある女性がメラトニンを大量に購入しており、ロザリーが使い方に注意をしてほしいと伝えた。
そこへニックたちがやってきてヴェッセンの特徴を伝えるとロザリーたちの顔が曇る。
心当たりがあるようで、ロザリーは女性に認知症があったことも言い当てた。
ロザリーはニックとハンクを奥の部屋に連れていき、そのヴェッセンはゲファータ・トートという種族だと教えた。
更にゲファータ・トートは昔からヴェッセンの社会を守っている存在で、認知症になりヴォーガを制御できなくなったヴェッセンを安楽死させてその正体を隠してきたのだと続けた。
ロザリーとモンローももしどちらかが認知症になったらゲファータ・トートに頼むということを約束しているほどだった。
モンローたちは今回は首を突っ込まないでほしいと頼むが、ニックは一人の男性が疑いをかけられているためそういうわけにはいかないと話す。
ロザリーは絶対にゲファータ・トートを逮捕しないということを条件にニックに紹介することに。
ロザリーは電話でゲファータ・トートにアポイントを取り夫が認知症になったと偽って呼び寄せることにした。
そこにウーから連絡が入ったためいったん警察署へ戻ることに。
ウーは今回の事件現場と10日前に起きた同じような事件の監視カメラの映像を分析しており、同じ人物が写っているのを発見していた。
だがその人物が誰なのかまではわからない。
するとここでニックがレナードから呼び出される。
レナードはトンネルのことを教えろとニックにいい、ニックは情報がほしければそちらも情報を開示しろと要求した。
そこにモンローたちから電話がかかってきたためすぐに家に向かう。
しばらくするとロザリーの家にゲファータ・トートがやってくるが、ロザリーは嘘をついて呼び寄せたことを明かす。
そこへニックが姿を現すと、ゲファータ・トートは養護施設で見たランドー医師であることがわかる。
ランドー医師もここで初めてニックがグリムであることを知るが、ヴォーガしたランドーをモンローが必死に止める。
ニックはゲファータ・トートをとらえたいわけではなく、疑いをかけられている職員を救いたいのだと話した。
ランドー医師もそれには納得し力を貸してくれることに。
するとここでランドー医師に電話がかかってきてある家で問題が発生したことがわかる。
その家は前にスパイスショップにメラトニンを買いに来ていた客の家だった。
その家の主人は認知症を患っておりかなりひどい状態なのだという。
家につくと妻の姿しかなく、夫は出ていってしまったのだという。
ニックたちは急いで男性の行方を追い、何とか事件を起こす前に確保することができた。
男性を家に連れ帰ったものの、妻のこともわからない状態となっていた。
そこへウーがやってきて殺人犯の映像を再度確認し、写っていた杖を男性が持っている杖と比較したところ一致してしまった。
一連の殺人事件はこの認知症の男性が起こしたものだったのだ。
ニックはランドー医師に仕事の邪魔をするつもりはないといい部屋を出ていった。
ランドー医師は奥さんに覚悟はできたか確認し、ヴォーガして薬を注入するのだった。
そのころ、イヴは血の魔術の本を見て、血には別の世界へ行くための力があるのではということを突き止めていた。
アダリンドにそのことを確認するが彼女にもよくわからない。
イヴはニックに一人で先走るようなことはしないと約束していたのだが、確かめずにはいられなかった。
モンローたちの家にいるが彼らは今家を空けていた。
イヴは鏡を覆っていたカバーを取り払って魔術を試してしまう。
手を切り血を出すとそれを真一文字に鏡につけたのである。
これで別世界への道が開かれると思っていたがしばらくはないも起きない。
残念がるイヴだったが、少し経つと反応が現れはじめ鏡が別の世界に通じたのである。
イヴは一人でその世界へと足を踏み入れてしまう。
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今回はヴェッセンの世界の切ないお話でしたね。
さすがには異界で人を殺すことはありませんが、現代社会に課題を投げかけるような内容になっていたと思います。
ただししんみりしたところで終わらないのがグリムのいいところ。
イヴが見事にフラグを回収し鏡の世界へといってしまいましたね。
ここから物語は一気に最終局面を迎えるのでしょう。
これからの展開にとても期待感が膨らみますね。
以上がSeason6の第十話『血の魔術/BLOOD MAGIC』のあらすじと感想のレビューでした。