ここでは実際に映画「怪物はささやく」を見ての評価と感想を書いています。

あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。

怪物はささやくの評価・・・4つ星

原 題: A Monster Calls
製作年: 2017年
製作国: スペイン/アメリカ
出演者: シガニー・ウィーバー ルイス・マクドゥーガル フェリシティ・ジョーンズ
    : トビー・ケベル ジェニファー・リム ジェラルディン・チャップリン
監 督: J・A・バヨナ
製 作:
脚 本: パトリック・ネス
原 作: パトリック・ネス

あらすじ

イギリスの作家パトリック・ネスの世界的ベストセラーを、J.A.バヨナ監督が映画化したダーク・ファンタジー。夜な夜な怪物が現れ、真実を話すよう迫られている13歳の少年が体験する、感動と恐怖のストーリーを描く。(TUTAYAオンラインより引用)

 

感想/レビュー

予告を見ておもしろそうだったのでレンタルしてみてみました。

ダーク・ファンタジーとなっていますが、どちらかといえばヒューマン・ドラマよりのストーリーでしたね。

久しぶりにこういった感動できる内容の映画を見た気がします。

出演者は少ないし非常にシンプルな内容でしたが心動かされるのは間違いないでしょう。

個人的には3.5星ぐらいの評価だったんですけど内容を考えて4つ星にしています。

もちろん人によっては感動しないという方もいると思いますが、私はいい話だと思ったので興味のある方はご覧になってみてください。

出演者にはエイリアンシリーズなどに出演しているシガニー・ウィーバー、PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~などに出演しているルイス・マクドゥーガル、ローグ・ワン/スターウォーズストーリーなどに出演しているフェリシティ・ジョーンズ、ファンタスティック・フォーなどに出演しているトビー・ケベルらが起用されていました。

実は出演者だけ見るとここ数年で一気に有名になった俳優が多く起用されていたんですよね。

フェリシティ・ジョーンズはローグ・ワンでもインフェルノでも見ていたんですけど今作では様子が全然違ったので気が付きませんでした。

怪物はささやく予告編動画(これからみようと思っている方に)

以下からはネタばれになりますので注意してください。

コナー・オマリー(ルイス・マクドゥーガル)は病気の母親エリザベス(フェリシティ・ジョーンズ)と2人で暮らしており、病弱な母に代わり家のあらゆることをコナーが行っていた。

そんなコナーだったが学校では絵ばかりを書いている変わり者で同じクラスのハリー(ジェイムズ・メルヴィル)らのグループからいじめられていた。

そんなコナーはある時から悪夢にうなされるようになる。

その悪夢とは母親が崖から落ちて死ぬというものだった。

ある夜、コナーは自分の机で絵を描いていたのだが12時7分になると突然家が揺れ出し、窓を開けて外を見てみると大きなイチイの木から怪物が現れたのである。

怪物はコナーのもとにやってきて3つの物が利を語ってやるといってくる。

そしてその3つの物語を語り終えたら4つ目の物語はお前の真実を語ってもらうといわれる。

1つ目の物語はその場所に大昔に存在した王国の話だった。

かつてその場所に繁栄していた王国には立派な王がおり、3人の子供がいたのだが巨人やドラゴン、魔女との戦いによって3人の息子を全員失ってしまった。

残されたのはたった一人の孫であり国民たちも彼が立派な王になるのを期待していた。

孫は立派に成長し農家の娘と恋に落ちる。

身分は違ったが国民は二人の仲を祝福した。

そんなある時王に若い王妃が新たに嫁いできた。

やがて王は体調を崩し王妃が看病をするのだが、王妃には魔女の噂が流れており、王は王妃に殺されたのではないかという話しが流れてしまう。

その後王は死に、まだ19歳だった王子は王国を継ぐことができず王妃が女王となってしまう。

王子の成人が近づき恋人がいることを知った王妃は女王の座を奪われないために王子に結婚を迫るが断られ娘と共に逃げられてしまった。

王子と娘はイチイの木の下で一晩を明かしたのだが、目覚めた王子は娘が殺されていたことに気が付く。

王子は女王に娘を殺されたとして軍を起こし戦争を仕掛けた。

この時初めてイチイの木は歩いたのだという。

女王の元へ向かったイチイの木は彼女を連れて争いのない場所に逃がしてやった。

それは女王が娘を殺していなかったからである。

王子は女王から王座を奪うために娘を利用すればいいと考え自ら彼女をあやめたのである。

結果的にその作戦はうまくいき王子は王の座に座ることができ、国民も王をしたって王国は長く反映することになった。

その話を聞いてコナーは誰がわるもので誰がいいものなのかわからず、話しの意図がわからなかった。

その日の物語はそこで終わり、コナーが目覚めるとすべてが夢だったかのように壊れた家が元通りになっていた。

一方、母の体調は一向によくならずコナーとはあまり仲が良くない祖母のクレイトン婦人(シガニー・ウィーバー)がやってくる。

馬が合わない2人は何かにつけては言い争いをし、母親のことでも口論になる。

ただその合間にも母親の体調は悪化しついに入院することになってしまった。

コナーは物に触るなといわれ、特に時計は祖母が大事にしている物だった。

学校に行けばクラスメイトにいじめられ家に帰れば祖母と言い争いになるコナーはストレスがたまっていく。

そして12時7分になると怪物が現れることを知っていたコナーは時計の針を無理やり動かして12時7分にした。

すると怪物は現れて2つ目の物語を話してくれた。

2つ目はかたくなな男で自分の生き方を変えようとしない男の話だった。

近代化が進む中、アポセカリー(薬剤師)として昔ながらの薬を作っては売り歩いていた男がいた。

アポセカリーは病気の人に薬を売ってはお金を受け取っていたのだが、ある時牧師がアポセカリーのことを批判する教えを説いて薬が売れなくなってしまった。

ある時アポセカリーはどんな病気でも治す薬が作れるというイチイの木を切り倒し薬を作ろうとするがそれも牧師に止められてしまった。

牧師には愛する2人の娘がいたのだが、2人が同時に重い病にかかってしまう。

牧師はアポセカリーの元へ行きイチイの木を切り倒していいから2人を救う薬を作ってほしいと頼むが、アポセカリーはその頼みを断った。

そして2人の娘は命を落としてしまう。

イチイの木は再び歩きだし、家を破壊しに向かった。

ただし破壊したのは牧師の家であり、なぜアポセカリーの家ではないのかとコナーは理解できなかった。

コナーは言われるがままに怪物と一緒になって家を破壊したのだが、正気に戻ったコナーは目の前の光景に唖然とする。

なんと祖母が大事にしていた物をすべて破壊していたのである。

そこへ祖母がかえってきてコナーは謝ろうとするが祖母はショックのあまり家を出て行ってしまう。

ひどく後悔することになったコナー。

少し前から母親と離婚した父親のリアム・オマリ(トビー・ケベル)が来るようになっており、コナーは父親と一緒に暮らしたいとほのめかしていたが父親はそれは無理だと話していた。

母親の体調もどんどん悪くなり祖母の大事なものを破壊したことで誰にも怒られなかったコナーは更に不満がたまっていく。

12時7分に怪物が現れてもまだ3つ目の物語を話す時ではないといわれてしまう。

そして学校でのこと、コナーが食堂で食事を取っているといじめっ子と目が合い、これからはお前を殴らずいないものとして扱うといわれてしまう。

ここで12時7分になり、怪物が3つ目の物語を語り始めた。

3つ目の物語は誰にも見えない男の話だった。

誰にも見えない男は自分の存在を訴えるために怪物を呼んだのだという。

その後コナーは校長(ジェラルディン・チャップリン)に呼び出されるが何の罰もなく解放されてしまう。

いじめっ子は入院することになったとのこと。

学校にいじめっ子がいなくなったのもつかの間、コナーは先生から呼び出されて祖母と一緒に病院へと向かった。

コナーが病院にやってくると弱り切った母親の姿が。

コナーが母親が助からないことを直視することができず病院から抜け出してイチイの木の元へ向かっていた。

母親はイチイの木から作ったような薬を使うから今度は絶対になると話しており、それをコナーも信じていたからである。

怪物は今こそ4つ目の物語を語る時だといい、コナーに真実を語るよう迫る。

コナーは何のとかわからないというが怪物にはすべてがわかっていた。

そしていつも悪夢に見る母親を助けることができないシーンが再現される。

母親を助けられなかったコナーは真実を語れと言われ、本当はすべてわかっていた終わりにしたかったのだと話す。

コナーは母親が本当は助からないであろうことを理解していたが、母親が自分のためにつくウソを否定したくなかったのである。

またコナー自身も母親を助けられないという現実に向き合うことができていなかった。

それこそがコナーの真実だった。

すべてを吐き出したコナーはそこでそのまま眠りについてしまい、心配した祖母が探しに来てくれた。

祖母はひどく焦っておりどうやら母親の容体が急変したらしい。

道中、祖母は自分とコナーは全く馬が合わずいい争いばかりしているが自分たちには母親という共通点があるといいコナーと和解した。

そして母親と再会するコナー。

怪物はコナーに真実を話せばいいと背中を押し、コナーはずっと一緒にいたいと本音を話す。

母親そうしてあげたかったといい、もし何かを壊したくなったら徹底的にやりなさいと怪物が話していたことと同じことをコナーに語った。

そして母親にも怪物が見えているようなそぶりをする。

母親はコナーを祖母に託すと静かに息を引き取った。

家に帰ったコナーはこれから祖母と一緒に暮らすことになるのだが、祖母からずっと準備していたと母親が使っていた部屋の鍵を渡される。

そこがこれからコナーの部屋となるのだが、机の上にはかつて芸術家を目指していた母が書いたスケッチブックが置いてあった。

そのスケッチブックには自分が怪物から教えてもらった話しとまったく同じ話しが絵にしてあり、自分が見た怪物の絵も描いてあるのだった。

コナーはここでも母親と繋がっていたことを理解するのだった。

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いい話でしたけど悲しい話でしたね~。

母親の死と素直に向き合ない息子のために怪物が優しく物語を語ってくれるという心温まる?話でした。

いい話なのにモンスターというギャップがまたいいんでしょうね。

普通のヒューマンドラマよりもファンタジー要素を加えることによって見やすい感じになっていたと思います。

出演陣もなかなか豪華でしたし、一度は見ておくべき作品だと思います。

ふだん私はこういった作品を見ないのですが、たまにはこういうのもいいですね。

あと3つの話の意図って結局何だったんですかね?

  • 1つ目:誰が悪くて誰がいいものなのか → コナーの家族?
  • 2つ目:一貫した考えの男 → 祖母?
  • 3つ目:見えない男 → コナー自身?

という感じの暗示だったのでしょうか?

なんとなくわかるような非常に深い話のようでわかりやすいような。。。

原作を見ればもっと理解できるんでしょうね。

興味のある方はそちらを呼んでみてもいいのではないでしょうか。

以上が怪物はささやくの感想とレビューでした。