4つ星 アクション

映画グレートウォールのあらすじと感想をレビュー

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ここでは実際に映画「グレートウォール」を見ての評価と感想を書いています。

あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。

グレートウォールの評価・・・4つ星

原 題: The Great Wall / 長城 / 长城
製作年: 2016年
製作国: 中国/アメリカ
出演者: マット・デイモン ジン・ティエン ペドロ・パスカル
    : ウィレム・デフォー アンディ・ラウ ルハン チャン・ハンユー
    : エディ・ポン ケニー・リン ホアン・シュアン
監 督: チャン・イーモウ(張藝謀)
製 作: トーマス・タル チャールズ・ローヴェン ジョン・ジャシュニ ピーター・ロア
脚 本: カルロ・バーナード ダグ・ミロ トニー・ギルロイ

あらすじ

中国の巨匠チャン・イーモウ監督が、ハリウッド・スター、マット・デイモンを主演に迎えて贈るファンタジー・アクション大作。人類史上最大の建造物“万里の長城”が、恐るべき怪物の襲来に備えるためだったという大胆な設定の下、モンスターと人類の壮絶な戦いの行方を壮大なスケールで描き出す。共演はジン・ティエン、ペドロ・パスカル、アンディ・ラウ、ウィレム・デフォー。金と名声のために強力な武器を求めて世界を旅する傭兵、ウィリアム。中国へとやって来た彼は、万里の長城が築かれた理由を知る。それは、60年に一度現われては人類を襲う饕餮(とうてつ)と呼ばれる伝説の怪物の大襲来を食い止めるためだったのだ。中国全土から戦士が集結する中、自らも恐るべき怪物との戦いに身を投じていくウィリアムだったが…。(TUTAYAオンラインより引用)

 

感想/レビュー

予告を見てそれなりにおもしろそうだったので取りあえず見てみました。

実は最初はそれほど期待していなかったのですが、思っていたよりも面白かったです。

設定が単純明快で戦う理由が非常にわかりやすかったですね。

思っていたよりもアクションが盛り込まれていてそれなりに楽しめましたし。

化け物が出てくる背景もちゃんと考えられていてそれもよかったですね。

万人受けはしないと思いますが、個人的にマット・デイモンも好きですし十分楽しめました。

出演者にはボーンシリーズなどに出演しているマット・デイモン、パシフィック・リム:アップライジングなどに出演しているジン・ティエン、海外ドラマゲーム・オブ・スローンズなどに出演しているペドロ・パスカル、スパイダーマンなどに出演しているウィレム・デフォー、酔拳シリーズなどに出演しているアンディ・ラウ、タイム・レイダーズなどに出演しているルハン、項羽と劉邦などに出演しているチャン・ハンユーらが起用されていました。

今作品の紅一点だったジン・ティエンは最近ちょくちょくハリウッドの映画に出ているようですね。

ゲーム・オブ・スローンズでオベリン役だったペドロ・パスカルも最近の映画によく出ているようなので今後の活躍に期待ですね。

グレートウォール予告編動画(これからみようと思っている方に)

以下からはネタばれになりますので注意してください。

宋王朝時代、欧州の傭兵ウィリアム(マット・デイモン)とトバール(ペドロ・パスカル)とその仲間たちは黒い粉(火薬)を求めて中国に足を踏み入れていた。

ウィリアムたちは馬賊に襲われて追い詰められてしまうが、馬を犠牲にすることでなんとか逃げきることができた。

トバールはこれ以上進めば命はないとウィリアムに進言するが、このまま帰っては何の意味もないと反対された。

仲間の一人は足に重傷を負っており、この先ウィリアムたちについてくることはできそうにない。

トバールは見捨てていくべきだと話し、ウィリアムは今あるものでなんとかしのごうといって荷物を確認するとそこには大きな磁石があった。

トバールはその磁石を捨てようとするがウィリアムは方位が分かるといって持っていこうとする。

するとここで突然人間ではない何者かに襲われ仲間の二人が殺されてしまう。

ウィリアムは剣で反撃し敵の腕を切り落とし何とかその場は無事だった。

翌日、ウィリアムはその腕を持って北を目指したが、再び馬賊に襲われてしまう。

ウィリアムとトバールは高いところから迎え撃とうと山を登ったのだが、そこには巨大な壁がそびえたっていたのである。

これが世にいう万里の長城だった。

ウィリアムとトバールは壁の警護をしていた禁軍に捕らえられてしまい、英語が話せるリン隊長(ジン・ティエン)を通じて何者なのか問われた。

ウィリアムは交易のために来た商人だと話すが、鎧を着ていたためすぐに嘘だとばれた。

禁軍のシャオ将軍(チャン・ハンユー)はウィリアムが持っていた怪物の腕を見て見覚えがあるようで、その腕をどうしたのか尋ねてきた。

ウィリアムは自分が一人で殺したといい、禁軍の隊長たちは驚きを隠せなかった。

なにより化け物が迫ってくることを知っていたようで、予想よりも速いと焦りを見せていた。

リン隊長は処刑すべきだと進言するが、将軍はウィリアムたちを拘留するにとどめた。

将軍はすぐに戦いの準備を整えろと言い、牢の鍵が見つからなかったためウィリアムとトバールは壁の上で拘束されることになった。

禁軍は5色の兵に分かれており、色ごとにそれぞれ役割が異なっていた。

またその錬度の高さにウィリアムたちは驚いた。

禁軍が準備を整えると山の向こうから饕餮(とうてつ)と呼ばれる化け物が押し寄せてきたのである。

禁軍はあらゆる戦術を使って饕餮を倒していくが、敵の数が多すぎ次第に壁に迫られてくる。

そしてついに壁の上まで到達され陣形は乱れてしまう。

ウィリアムは自分たちを見張っていた兵に戦えといって監視を解かせると、同じくつかまっていた欧州人に縄を解かせた。

ウィリアムとトバールは協力して登ってきた饕餮を手際よく排除していき、その強さに禁軍は驚いた。

しばらくすると敵は撤退していき勇敢にたたかったウィリアムたちは称賛されることになる。

その夜、トバール達は部屋を与えられ監視も解かれた。

そこへ縄を解いてくれたバラード(ウィレム・デフォー)がやってきて食事の席に招かれ、先の戦いで弓の扱いにたけていたことから皆の前で披露してほしいといわれる。

バカにされたと感じたウィリアムはトバールに杯をなげさせ矢を3本射てその実力を示したのである。

食事の席でウィリアムはリン隊長の前の席になり、自分たちの境遇が似ていることを知るが、自分たちは似ているというリン隊長に対してウィリアムは全く似ていないと否定した。

その後ウィリアムはリン隊長の誘いで彼女らがやってきた戦法をやってみるかと言われたが恐怖心が勝り断った。

その夜、ウィリアムたちはバラードのもとを訪れ、バラードもまたウィリアムたちと同じように火薬を求めて中国まで来ており、25年間も滞在していることがわかる。

バラードは火薬を手に入れることはできているが脱出することができないのだという。

ウィリアムたちは協力して脱出する計画を立て始める。

一方、壁の上の警備がいなくなり兵士の死体が放置されているとの連絡が入る。

リン隊長と将軍はすぐに陣形を組み調べに向かったが、それは饕餮の罠であり将軍が瀕死の重傷を負ってしまったのである。

将軍は死ぬ間際にリン隊長の次の将軍に任命するといい証のメダルを渡して息を引き取った。

以前現れた饕餮よりも知能が向上していることがわかり、リン将軍はすぐに軍議を開いた。

そこには都から来た特使も参加しており、饕餮について知らないウィリアムたちに詳しく教えてくれた。

2000年前、中国には傲慢な皇帝が君臨しており民を苦しめていたのだという。

饕餮はそのような世界を破壊するために隕石が飛来した地域から突如として現れ、それ以来60年ごとに迫ってくるようになったのだという。

特使は900年前の戦いの記録で、壁を乗り越えてきた3匹の饕餮に大打撃を与えられたが、その時なぜか動きが止まった時がありそのすきをついて殺したのだという。

またその傍らには磁石が設置されており、リン将軍はウィリアムが単独で倒せたのも磁石があったからだと推測していた。

しかしそれを確かめるには実際に実験してみなければならない。

ウィリアムは饕餮を捕獲するための作戦を将軍らに伝授した。

禁軍は睡眠薬を塗った銛を大量に用意し、それを打ち込んで饕餮を捕獲しようとしていた。

戦いの準備が進む中、トバールとバラードはこの隙を見計らって火薬を盗んで逃げようとしていたが、トバールはウィリアムも一緒でなければだめだといってバラードを引きとめた。

この時ウィリアムは前線でリンたちの手助けをしていたのである。

敵を待ち構える禁軍だったが饕餮は音もなく忍び寄ってきて攻撃を開始したのである。

リン将軍の合図で銛を打ち込むが、知能が高い饕餮はそれを引き抜いてしまう。

刺さった銛は最後の一本となり、ウィリアムは饕餮を確実に捕獲するために鎖を伝って戦場に降り立ったのである。

ウィリアムはきりで前が見えない中音だけを頼りに弓矢一つで迫りくる饕餮を排除していくが敵の数が多すぎて背後を取られてしまう。

するとそこへ業を煮やしたトバールがやってきてウィリアムを助けてくれた。

ウィリアムがリン将軍に合図をすると、リン将軍は火薬兵器を使って饕餮を蹴散らしたのである。

その威力を始めてみるウィリアムたちは驚きを隠せなかった。

ウィリアムは戦場で気を失ってしまうが禁軍によって無事に回収される。

ウィリアムが目を覚ますとリン将軍からお礼を言われて作戦は成功したと聞かされる。

そして予想通り磁石により饕餮はおとなしくなることがわかるが、更に研究を進めようとしたところ特使が生きた饕餮を都に持ち帰るといいだす。

当然将軍らに反論できるはずもなく捕らえた饕餮は都に送られてしまった。

その夜、ウィリアムはトバールと話し合い火薬を盗むのはやめたと話すがトバールは納得してくれない。

結局両者の意見はすれ違い、トバールはウィリアムなしで計画を実行することに。

リン将軍はさらなる襲撃に備えて準備を進めウィリアムもそれを手伝った。

トバール達はこの隙に武器庫の扉を破壊して火薬を持ち去ろうとする。

異変に気がついたウィリアムはトバール達を止めようとするが不意打ちを受けて気絶させられてしまう。

トバールとバラードはこの隙に城から抜け出した。

また最悪なことに、饕餮は壁に穴をあけて都に進軍していることが判明する。

この緊急事態にリン将軍は天灯をつかって都に行くと指示を出すが、それはかつて一度も成功したことない方法だった。

ただその前にトバール達が火薬を持って逃げたことを知り、リン将軍はウィリアムも共犯だと疑い処刑しようとする。

ウィリアムは自分は止めようとしたというが全く信じてもらえない。

すると一兵卒のポン・ヨン(ルハン)がウィリアムの言っていることは本当だと彼を擁護してくれた。

リン将軍はウィリアムを牢に監禁するように指示を出し、天灯をつかって都を目指そうとする。

天灯とは今で言う気球のようなものだったが作りはかなり荒いもので、事実何隻も失敗して燃え落ちていたのである。

その様子を知ったウィリアムの元へポンがやってきて自由の身であるため逃げろといわれる。

リンの言う通りウィリアムは逃げることもできたがリンたちがやろうとしていることを知り自分も天灯に乗ったのである。

これにポンも付いてきて急いでリンの後を追った。

そのころ、壁を脱出したトバールとバラードだったがバラードがトバールを裏切り馬を奪って置き去りにしてしまう。

報酬を一人占めにするつもりだったバラードだが馬賊に襲われてしまい荷物をすべて奪われてしまう。

しかも持っていたものが火薬だと知らない馬賊は火の近くでそれを扱ってしまいすべて爆発してしまう。

爆発音を聞いたトバールは生き残った馬を使って悠々と逃げようとするがすぐ後ろには禁軍が迫っていた。

一方、都にたどり着いたウィリアムたちだったがすでに饕餮により都は襲撃されていた。

ウィリアムはピンチに陥っていたリン将軍を助けるとすぐに皇帝の元へ向かった。

一緒に来ていたワン軍師(アンディ・ラウ)は捕らえている饕餮を使って女王を殺す作戦があると進言する。

饕餮はすべてが女王から生み出されており、女王を殺せばすべてが息絶えると考えられていたのである。

軍師の作戦は捕らえている饕餮に火薬を巻きつけて女王の元へ餌を運ばせるというものだった。

ウィリアムたちは地下道を通って饕餮を運び磁石で弱らせながら体に火薬を巻き付けた状態で女王のもとへ帰らせることに成功する。

後は火薬を起爆させるだけだったが、塔に登ってウィリアムが矢を射るが周りにいる取り巻きにはじかれてしまう。

ウィリアムたちは更に上の階に上って起爆を試みるが失敗してしまう。

しかも女王にこちらの位置がばれてしまい総攻撃をかけられてしまう。

手持ちの火薬も残り一つとなってしまい、ウィリアムとリンは決死の覚悟で塔から飛び立ち、先に磁石を投げて軌道を誘導させ、火薬をつけた磁石に反応する槍を投げ入れることで見事にすべての火薬を起爆させることに成功したのである。

女王を打ち取ったことによりすべての饕餮は行動停止し、ウィリアムは救国の英雄となったのである。

その後ウィリアムは捕らえられたトバールの元へ行き、火薬を持って国に帰る許可が出たと話す。

トバールは処刑されるのを待つ身で、ウィリアムにないをしに来たのかと尋ねると、ウィリアムは国に帰るかとバールを助けるかを選べと皇帝から言われたと話す。

トバールは国に帰ることを選んだと思っていたがウィリアムが選んだのは唯一の友であるトバールだった。

こうして万里の長城の秘密は他国に漏れることなく、ウィリアムとトバールはたくさんの護衛に守られながら国に帰るのだった。

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饕餮は悪魔って言っていたのでガーゴイル的なのを想像していたんですけど、あの感じはどちらかというとエイリアンでしたね。

壁をよじ登ってくる感じはワールド・ウォー・Zを彷彿とさせていましたし、なんだか見たことあるような感じでしたけど、まあ純粋にSFアクションと言った感じで楽しめましたね。

中国雑技団的な動きもみれましたし、最近ご無沙汰だったマット・デイモンのアクションも見れたので個人的には満足です。

評価はかなり割れそうな作品ですが、マット・デイモン好きなら見ていて損はないと思いますよ。

<追記>

Wikipediaを調べてみると元々の構想は、レジェンダリー・ピクチャーズCEOのトーマス・タル(英語版)と『WORLD WAR Z』の作者マックス・ブルックス(英語版)が考えたものだそうですよ。

道理で似たような感じになっていると思いましたよ。

以上がグレートウォールの感想とレビューでした。

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