4つ星 ファンタジー

映画ヴィクター・フランケンシュタインのあらすじと感想をレビュー

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ここでは実際に映画「ヴィクター・フランケンシュタイン」を見ての評価と感想を書いています。

あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。

ヴィクター・フランケンシュタインの評価・・・4つ星

原 題: Victor Frankenstein
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
出演者: ダニエル・ラドクリフ ジェームズ・マカヴォイ ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
    : アンドリュー・スコット チャールズ・ダンス ブロンソン・ウェッブ
    : ダニエル・メイズ カラム・ターナー ダイ・ボッチャー ウィル・キーン
監 督: ポール・マクギガン
製 作: ジョン・デイヴィス
脚 本: マックス・ランディス
原 作: メアリー・シェリー

あらすじ

“命を創り出すこと”に没頭する医科大の学生・ヴィクターは徐々に常軌を逸した実験をはじめ、怪物を産み出してしまう。ジェイムズ・マカヴォイとダニエル・ラドクリフ主演のダーク・ファンタジー。 (TUTAYA Onlineより引用)

 

感想/レビュー

ダーク・ファンタジーはかなり好きなジャンルで、フランケンシュタインもかなり好きなので見つけた時はかなりテンションが上がった作品です。

この手の映画は作られたフランケンシュタインがメインになることが多いのですが、この作品はフランケンシュタインを作り上げるまでがフォーカスされておりとても新鮮な感じもしました。

好き嫌いはけっこう別れると思うのですが、個人的にはわりと好きな作品で面白かったです。

この手の題材に興味があるのなら見ておいてもいいと思いますよ。

出演者にはハリー・ポッターシリーズでおなじみのダニエル・ラドクリフ、X-menシリーズで同じみのジェームズ・マカヴォイ、海外の人気ドラマであるダウントン・アビーなどに出演しているジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、同じく海外ドラマのシャーロックなどに出演しているアンドリュー・スコットルイーズ・ブリーリー、同じく海外ドラマのゲーム・オブ・スローンズなどに出演しているチャールズ・ダンス、パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉などに出演しているブロンソン・ウェッブ、アサシン・クリードなどに出演しているカラム・ターナーらが起用されていました。

海外ドラマに出演している俳優が多く起用されている印象でしたね。

特に映画のテイストがドラマのシャーロックに似ていたような気がしたので調べてみると監督のポール・マクギガンはシャーロックの製作に関わっている人でした。

ヴィクター・フランケンシュタイン予告編動画(これからみようと思っている方に)

以下からはネタばれになりますので注意してください。

ロンドンのとあるサーカス団でピエロとして働いていた「せむし男」(ダニエル・ラドクリフ)は家族同然のサーカス団の中にあってもその異様な風貌から迫害されていた。

彼自身には名前がなく、背中にできた大きなこぶのせいでせむし男と呼ばれていたのである。

過酷な生活を送るせむし男だったが、同じサーカス団のローレライ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)の演技を見ることだけが支えとなっていた。

せむし男はピエロを演じる傍らで人体についても研究しており医者としても活動していた。

ある時、ローレライが演技中に空中ブランコから転落し瀕死の重傷を負ってしまう。

そこへ偶然来ていたヴィクター・フランケンシュタイン(ジェームズ・マカヴォイ)は自らを医者と名乗り彼女の容体を見る。

ローレライは鎖骨が折れ肩が外れていたため気道がふさがれており呼吸ができない状態だった。

ヴィクターは治療するためには器具が必要だと話したが、せむし男はヴィクターから懐中時計を借りるとそれを使って外れた方を入れ直し気道を確保したのである。

命を救われたローレライはそのまま病院に運ばれることになる。

ヴィクターはただのピエロが医学の知識を持っていることにたいそう驚き、君はこんなところにいるべき人間ではないと言葉を残した

その話を聞いていた団長はせむし男が活躍したのをおもしろく思わず檻に入れて逃げられないようにしたのである。

それを見たヴィクターは鍵を開けせむし男と共にサーカスから逃げ出したのである。

この時ヴィクター達が手を下したわけではないがサーカス団の人間が一人犠牲になってしまった。

ヴィクターはせむし男を連れて自分の家に帰っていった。

ヴィクターは大学に通う医大生であったがある研究をしているのだという。

その研究が何かまでは教えてもらえなかったが、家に着くとヴィクターはある器具を持ってきてせむし男の背中にできているこぶを治療したのである。

そのこぶのせいで変な歩き方になっていたせむし男の姿勢を強制するためのベルトも取り付け、部屋に指示をするとヴィクターは地下の研究室へと姿を消した。

またヴィクターは誰かきたら同居人だが普段は家にいないイゴール・ストラウスマンと名乗ればいいと教えた。

この日からせむし男の名前はイゴールとなった。

翌朝、イゴールはヴィクターの残したメモを見つけるとローレライが入院しているという病院へ足を運んだ。

その施設は設備が十分ではなく衛生面にも不安がある病院だったためイゴールは看護婦にお金を渡し薬を処方してほしいと頼んだ。

家に戻ったイゴールはヴィクターが命を生み出す研究をしていることを教えられ、目玉を独自に配合した溶液につけて電気を流したら生命活動を行うのを見せられた。

失った命さえ取り戻せる可能性があるヴィクターの研究に医者でもあるイゴールはすぐに興味を示す。

更にイゴールは一目見ただけでその目がつながれている視神経がおかしいことを見抜いた。

それを聞いたヴィクターはイゴールを助手とし共に研究に励むパートナーとしたのである。

そこからヴィクターの研究は加速していく。

ヴィクターはいろいろな動物の死骸から臓器を集め一つの集合体として行く。

ある時、英気を養うためにイゴールをパーティーへと連れて行ったヴィクター。

イゴールはそこで病院を退院し子爵に見受けされ見違えたローレライの姿を発見する。

ローレライに近づくイゴールだったが彼女はイゴールに気がつかず、落ち込んだイゴールはその場から立ち去ろうとする。

そんな彼の背中に懐かしさを覚えたローレライは思わず声をかけサーカスで一緒だったせむし男であることを知ると驚きを隠せなかった。

イゴールはヴィクターにもローレライを紹介し、ヴィクターのことを変人だと思いながらもその研究に興味を抱くようになった。

その後、ヴィクターはいろいろな臓器を組み合わせチンパンジーもどきを作り上げることに成功していた。

研究室に入ることを許されていなかったイゴールもようやく入室を許可され、2人はついに稼働実験へと移行した。

バッテリーに電気を流すとヴィクター達の思惑通りチンパンジーもどきは呼吸を始めたのである。

ヴィクターは歴史を塗り替える発明だと言い大学で発表すべく準備を開始した。

多いに宣伝も行ったのだが発表の場に集まってくれたのはたったの7人とローレライだけだった。

それでもめげずに発表を開始するヴィクター。

だがその死体にはハエがたかっており見学者はあきれ返ってしまう。

ヴィクターの合図でイゴールが電流を流すがパワーが弱いのかチンパンジーもどきはあの時のように動かない。

見学者が帰って行く中、イゴールが電流を最大レベルに引き上げるとついにチンパンジーが動き始めたのである。

唯一残っていたフィネガン・ウェイランド(フレディ・フォックス)はその事実に驚愕しヴィクターに称賛の声を送った。

しかしここでアクシデントが発生する。

なんとチンパンジーもどきが暴走し、拘束を解いて校内を逃げ回ってしまったのである。

後を追いかけたイゴールだったがチンパンジーもどきに襲われ殺されかけてしまうが、遅れて駆け付けたヴィクターに助けられる。

ただしヴィクターが終始気にしていたのはイゴールではなくチンパンジーの方だった。

ヴィクターは手がつけられないチンパンジーもどきを泣く泣く殺し活動を停止させた。

この騒ぎは警察まで介入することになる。

イゴールがサーカスから脱走した時から捜査していたターピン警部補(アンドリュー・スコット)は残された証拠からヴィクターが何やら危ないことをしていると予想していた。

ターピンは事件後直接ヴィクターの取り調べを行うが確かな証拠は何も見つからない。

ヴィクターもチンパンジーもどきを失ったことで素材を全て失ってしまったのだが、実験を見ていたフィネガンが出資を申し出てくれる。

イゴールはあのの生物は危険でとても知性など持ち合わせていないとヴィクターを止めようとするがもはやヴィクターの暴走はだれにも止められなかった。

翌日、ヴィクターの家に見覚えのない男がやってくる。

その男はヴィクターの父親(チャールズ・ダンス)であり、騒ぎを起こしたヴィクターを一族の恥さらしだと言いかえって言った。

それでも自分の信じた道を行くヴィクターは次の生命体の設計図を作っていた。

それを見たイゴールはヴィクターを止められるのは自分だけだと確信し、手伝いながらもヴィクターを制御していくことを選択する。

設計に悩むヴィクターにイゴールは全身に血液がめぐるように心臓やそのほかの臓器を2つにすればいいとアドバイスする。

設計は順調に進みついにヴィクターが作り出す生命体であるプロメテウスの設計図が完成する。

酒を飲んで完成を祝う2人。

ヴィクターは自分が命を作りだそうと考えるようになったのは10歳のころに知り合いを失ったからだとイゴールに話した。

翌日、ヴィクターがプロメテウスを動かすための電力源を作っていたところにイゴールがやってくる。

イゴールは今日は手伝うことができないと言いローレライと共にダンスパーティーへ行ってしまう。

それでも一人実験を続けるヴィクター。

翌朝イゴールが帰ってくると扉の前には警察官がやってきていた。

イゴールとヴィクターはサーカスから逃げた際に人が死んでいることから殺人容疑がかかっていたのである。

指揮をとっていたのはターピン警部補だった。

イゴールは裏口からこっそり家に入りヴィクターに警告した。

ヴィクターはせっかく作った装置を奪われたくないと言い作業をしていたのである。

イゴールに地下道から逃げれるように扉を開けておくように指示したヴィクター。

イゴールが冷凍庫にかけてあるつるはしを手に取るとなんと中から氷漬けになった男の死体が出てきたのである。

その男は家に帰ってこないと聞いていたイゴール本人だったのである。

ヴィクターにこれまで嘘をつかれ、死んだ友達の名前をつけられていたことに憤慨するイゴール。

そこへイゴールの後をつけてきていたターピン警部補がやってきて銃を突き付けてくる。

激しい争いとなるが、ヴィクター達はフィネガンに用意させていた馬車で逃げることに成功する。

フィネガンの屋敷についた2人はフィネガン家が所有しているスコットランドで身を隠すように提案されるがイゴールはそれに反対した。

ここでイゴールとヴィクターの亀裂は決定的なものとなってしまいヴィクターはイゴールを置いてスコットランドへ向かってしまう。

一人残ったイゴールだったがそれをフィネガンが放っておくわけがなかった。

フィネガンがヴィクターに協力しているのはその技術が確立したら自分が独占し奪い取るためであり、事情を知り過ぎているイゴールは邪魔なだけだったのである。

フィネガンはイゴールに自分の野望を話し手足を縛って湖に投げ捨てたのだった。

だがイゴールは自力で縄をきり生き延びたのである。

ローレライにあいに言ったイゴールは自分がヴィクターを止めなければ大変なことになるといいスコットランドへ行くことを告げる。

それを聞いたローレライは自分も行くといイゴールについてきたのである。

スコットランドでは設計図を基にヴィクターがプロメテウスを完成させていた。

後は嵐で落ちてくる雷を利用しエネルギーをえるだけだった。

ギリギリ間に合ったイゴールは研究所に忍び込みヴィクターに接触した。

イゴールはヴィクターが命を作りだしたいのは10歳の時に死んでしまったのが実の兄であるヘンリーだからだろうと言い実験を中止するように説得するが、ヴィクターは自分が命を作りたいのはヘンリーを殺したのが自分であるからだと話す。

ヴィクターは命を奪った自分は命を作らないといけないという強迫観念に取りつかれていたのである。

イゴールの最後の説得も無視してヴィクターは雷を利用しプロメテウスを起動してしまう。

この時の衝撃でフィネガンらは吹き飛ばされてしまう。

命の誕生に喚起するヴィクターだったが、それを目の前にした時に自分の過ちに気がつく。

プロメテウスは確かに生きているがそこに魂はなかったからである。

公開するヴィクターだったがすでに手遅れだった。

チンパンジーもどきの時と同じように暴走を始めるプロメテウス。

イゴールとヴィクターは協力してプロメテウスを停止させるべく奮闘する。

イゴールの発案により心臓が二つあるプロメテウスは圧倒的なパワーであたりを粉砕していくが、2人の協力のおかげでなんとか停止させることに成功した。

だがその被害は甚大なもので、イゴールが目を覚ました時にはヴィクターは姿を消していた。

そこへヴィクターのメモを持ってローレライがやってくる。

そのメモには自分の研究は間違っていたが、それを改善するための案をすでに思いついていると書いてあった。

その案とはおそらく人間の脳を埋め込むことなのだろう。

ヴィクターは自分の野望を実現するために旅に出るのであった。

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なかなか面白作品でしたね。

ヴィクターのわが道を行く感じがシャーロックに似ているような感じもしました。

キャスティングもなかなか良かったですね。

シャーロックでモリアーティ役として出演していたアンドリュー・スコットはイメージが違いすぎて面白かったですね。

モリーは一瞬しか出ませんでしたが顔が見れて良かったですw

ダニエル・ラドクリフもハリー・ポッター以外で始めてみましたけど、普通の演技もできるんですねw

2作目ができるような余韻がありましたけど、あんまり人気がなかったようなので続編は作られないでしょうね。

個人的には満足のいく内容だったので興味のある方はご覧になってみて下さい。

以上がヴィクター・フランケンシュタインの感想とレビューでした。

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